過去に「リレーエッセイ」掲載されたエッセイです。

                                       
スポーツ工学専門分科会の歩みと現状
東京工業大学大学院社会理工学研究科
助教授 丸山 剛生
2000.10.16


 1988年、主に機械工学における研究者達により「スポーツ工学」なる学際的な研究分野の開拓を目指した活動を始める気運が出来上がっていきました。この新しい研究分野を開拓することによって、スポーツのハード・ウェアを中心とした研究の啓蒙と推進を図り、その研究成果の公表と収録を行うとともに、その業績を正当に評価し工学の一分野としての位置を築くことが目的でありました。翌1989年には、「スポーツ工学研究会」を発足させ、その構想を具体化していきました。
 スポーツ工学の活動は、日本機械学会の「スポーツ工学に関する調査研究分科会」として1989年7月に実質的にスタートしました。その翌年1990年10月に「スポーツ工学シンポジウム」を初めて開催しました。さらに、当時、1990年に設立されたばかりの日本スポーツ産業学会との話し合いの結果、スポーツ工学研究会は1991年より日本スポーツ産業学会の一部門、スポーツ工学専門分科会として、再出発することとなりました。
(宇治橋貞幸、スポーツ工学10年の歩みと21世紀への展望、日本機械学会D&D'97スポーツ工学シンポジウム講演論文集、1〜8、1997より抜粋)

 スポーツ工学専門分科会の主な活動は、年2回の研究会と年一度開催されるシンポジウムです。2000年9月には「第27回スポーツ工学研究会」が山梨で開催され、11月には高知において「ジョイントシンポジウム2000(スポーツ工学シンポジウム、シンポジウム:ヒューマンダイナミクス)」が開催されます。また、2001年のシンポジウムは、西が丘に開設される国立スポーツ科学センターで、2002年のシンポジウムは京都で開催されることが決まっております。このように活発な研究活動が展開されています。
 一方、国際的にも1996年イギリスシェフィールドにおいて「The First Conference on The Engineering of Sport」が開催され、さらに1998年第2回の国際会議が開かれた際にISEA(International Sports Engineering Association)が設立されました。その設立に対してスポーツ工学専門分科会も積極的に参画して来ました。今までに3回の国際会議が開催され、日本から多くの発表が行われています。また、2002年9月には「The 4th Conference on The Engineering of Sport」が京都で開催されることが決定しており、本分科会のメンバーがその準備に追われています。

 なお、スポーツ工学専門分科会等の情報は、下記のホームページでもご覧頂けます。
 スポーツ工学専門分科会のホームページアドレス: http://www.taiiku.titech.ac.jp/jsea/

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