過去に「リレーエッセイ」掲載されたエッセイです。

                                       
パソコンって魔法の箱?
社団法人スポーツ産業団体連合会
専務理事 吽野 良昭
2000.5.23


 今やIT(情報技術)産業は花盛り。パソコン(以下PC)ができなければ世の中渡っていけないような風潮である。PCのCMも誰でもできる、ほらインターネットもイーメールもこんなに簡単と我々に訴えかけてくる。最近では、TVでインターネット、冷蔵庫でインターネットなんて商品も見られる。インターネットが時代を変える、ビジネスを、生活を・・・。そうか、インターネットができるPCは魔法の箱なのか。
 魔法の箱はどんどん進化して、テレビが見られる、音楽・映像の編集処理ができる、他にもいろんなことが可能である。と同時に複雑化してきており、とてもじゃないがテレビのCMのようにはいかない。魔法を使うには呪文を覚えた者だけが、魔法を使いこなせるのである。
 インターネットでなんでも買える、洋服、ジュース、夕食のおかずだって、インターネットに不可能はないと言われている。確かに便利だが、「お店で買った方が早いのでは」と素朴に思ってしまう。確かに流通もよくなり、インターネットで注文して商品が届くまでの期間は短くなったが、店で買った方が早いはずだ。洋服や靴などは実際に試着してみなければわからないような気もするし、本当に便利なのだろうか少し疑問である。
 おそらくインターネットでの販売には、ソフトが向いているのであろう。音楽は、ダウンロードすれば入手が可能、その内インターネットの高速化が更に進むと映像のダウンロードもスムーズになり、ネット上に配信されている映画やスポーツ番組をダウンロードして楽しむ時代がくるのかもしれない。
 それでは、我が国のインターネット利用率はどうなっているのであろう。えっ、インターネット利用率は23.7%(日経BP社)何かの間違いでは、全世界でも5%未満(2000インターネットビジネス白書)。テレビの出荷台数をPCが抜いた、そのうち一家に一台、一人に一台の時代が来ると言われているにもかかわらず。そんなものかと思ってしまう。
 しかしながら、そんな私も魔法の箱がなければ仕事にならないため、日夜修行の毎日である。もっと簡単な修行はないものであろうか。
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